潜入捜査官×エイリアンハンターの欲張りセット
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基本情報
作品概要
「Hounds of the Metero」は、サークル「犬Factory」(inui氏)が制作中のアドベンチャーRPG。
過去に制作されていた「Hounds of the Blade」と設定を同じくする作品です。
本格的なSFストーリーになっており、説得力のある設定やリアルさ重視のキャラデザインが魅力です。
体験版はCi-enで公開中。
無料公開される体験版は20年8月に公開されたバージョンが最後となる予定です。
ストーリー
ヒロイン「天元寺レナ」は銀河連邦内務省公安局第7課に所属する捜査官である。
今回レナが受けた任務は、テロ組織「人類解放戦線(HLF)のリーダーが潜伏する「ナズラ星」へ潜入し、同組織の動向を調査、あわよくば壊滅させること。
しかし潜入早々、コンバットスーツの性能が著しく低下し窮地に陥る。
公安と協力関係にあった現地マフィア「ゴトー組」の登場でピンチを脱したレナは、技術者を紹介してもらいスーツを解析してもらう。
解析の結果、10年前のバイオハザードで広がったウイルスの空気感染を防ぐために散布されたナノマシンが、スーツに干渉していると判明。
スーツの改修には成功したが、本来の性能を引き出すにはさらなる資金が必要だった。
任務遂行にはスーツの性能を取り戻すことが不可欠と判断したレナは、資金を集めるため、バイオハザードで発生した「感染体」と呼ばれるクリーチャーを狩る「ハンター」たちの世界に踏み込むのだった。
登場人物
【天元寺レナ】
本作のヒロインで、銀河連邦公安局に所属。
最新の軍用コンバットスーツを装着して戦う。
人類解放戦線(HLF)の動向を探るため、単身でナズラ星潜入の任務にあたる。
現地マフィア「ゴトー組」の協力のもと、表向きは「感染体」と呼ばれるクリーチャーを狩る賞金稼ぎ「ハンター」として活動する。
【クロード・ジャヴィス】
人類解放戦線(HLF)の総司令。
弱小組織だったHLFをたった5年で本格的なテロ組織につくりかえた危険人物。
優秀な科学者でもあり、新種のドラッグを自ら開発して販売。資金源としている。
【ゼトゥー】
潜入先であるナズラ星のマフィア「ゴトー組」の若頭。組長とは仲が悪い。
ドラッグ密売で商売敵となっている人類解放戦線(HLF)壊滅のため、公安からの提案を快諾した。
任務の成否に自身の首がかかっており、レナには非常に協力的。
【ラキ】
ゴトー組で力をつけてきている若衆。
役職こそないが多額の上納金を納めており、組長からの評価が高い。
手癖が悪く、何かとヒロインにちょっかいを出す。
【ユーノ】
ゴトー組が匿っている技術者で、ヒューマノイド。
レナのスーツを強化してくれるほか、ハンターの仕事を斡旋してくれる。
【スウェープ】
ハンターの救助活動を行う「レスキュー隊」のひとつを率いる。
女性ハンターに高額な救助費用をふっかけ、不足分の支払いを身体で要求する悪徳業者。
ゴトー組のラキとはコネがある。
【イゾルダ】
女性のレスキュー隊。筋肉。しばらくの間、ヒロインの救助をしてくれる。
【プレグナン】
バイオハザードの原因となったウイルスを研究しており、レナが感染体に犯された場合は治療をしてくれる。
地球人は珍しいので、レナから生まれる感染体サンプルを欲している。
操作方法
<アクションパート>
←→:移動、ダウン復帰
↓:しゃがみ
Z:攻撃
X:ジャンプ
C:ダッシュ
A:ガード
S:スキル
V:ズーム
F:メニュー画面
<アドベンチャーパート>
矢印キー:カーソル移動
Z:決定
X:キャンセル
システム
ハンターとして感染体を狩ってお金を稼ぎ、スーツを強化して任務を達成することが目的です。
体験版ではハンターとして最初の仕事を受けるところまでプレイできます。
基本的に「アドベンチャーパート」で進みますが、戦闘が起こると「アクションパート」に切り替わります。
【アクションパート】
さまざまなアクションを駆使して敵を倒します。
ゲームが進むと、状況に応じて一時的にスーツの性能を上げるなどの操作も可能です。
ただしスーツのエネルギーを著しく消費するため、エネルギー残量には注意が必要。
【アドベンチャーパート】
アドベンチャーパートではイベントを進めるほか、スーツの強化やアイテムの購入、主要人物との会話ができます。
体験版はストーリーに沿ってほとんど一本道で進むので、ストーリーに必要ない場所へ行く意味はあまりありません。
エロ要素
体験版の範囲で確認できたシーン数は、ヒロイン以外も含めてだいたい10くらい。
シチュエーションはいずれも陵辱ですが、単なるレイプではなくヒロインを辱めるような煽り・言葉責めが目立ちます。
異種姦もありますが、シナリオ進行の都合でシーン数は少ないです。
エロシーンはアクションパート中に敵の攻撃として起こるものと、イベントとして起こるものの2種類あります。
<アクションパート>
アクション中、敵の攻撃を受けているとスーツが裂け、「小破」以上でH攻撃を受けるようになります。
さらにダウン状態だとモーションが変化し、挿入シーンに。
ダウン時や敵のH攻撃からは矢印キー連打で復帰できますが、残り体力に依存して難易度が変化。
脱出不可能な場合もあります。
ちなみに、H攻撃を受けると初回のみカットシーンが入ります。
HPが尽きると敗北イベントへ移れます。
ボリュームから考えるに、本作のエロシーンはこうしたイベントがメインです。
シーンは基本的にアニメーション付きという豪華な構成となっています。
<アドベンチャーパート>
アドベンチャーパートのエロイベントは、主に選択肢で発生。
体験版の範囲では展開に大きな影響はないので、エロシーン優先で進めて問題ありません。
魅力1:選択肢とストーリー展開
本作の魅力のひとつが、先の読めないストーリー。
プレイヤー次第ではさまざまな展開を迎えることが予想され、なかでもナズラ星のマフィア「ゴトー組」の行く末は、プレイヤーと大きく関わります。
組の中では、組長の支持を得て台頭してきたラキと若頭のゼトゥーが対立。
ヒロインに協力的な若頭ですが、もし内部抗争が起これば任務どころではありません。
そこに目を付けたラキは、権力を利用してヒロインを狙ってきます。
ヒロインにしてみれば、ラキの言いなりなどもってのほか。
しかし任務遂行を考えれば、正面切ってラキと対立することも得策ではありません。
ここで「ラキにどこまで譲歩するか」をプレイヤーが選択します。
選択肢によっては、ヒロインを取り巻く環境が大きく変わってしまうでしょう。
選択肢の結果がすぐに表れないのも本作の面白さでもあり、どのような展開につながるかわからないドキドキが楽しめます。
魅力2:リアル志向の3Dモデル
感想:ストーリーをはじめ、高いクオリティ
<世界観>
どこを取ってもクオリティが高いといえるほど全体的なハイレベルな作品ですが、とくにストーリーや世界観に強く惹かれました。
リアル寄りのキャラデザインがSF映画を観ているような印象を与え、エロゲーであることを忘れさせます。
そこにヤクザの抗争を絡めてくる点もユニーク。
同人エロゲーで凝った設定を用意する作品は珍しいので、エロ抜きでゲームを楽しめる点は魅力のひとつです。
体験版のプレイ時間およそ2時間すべてが導入部分にあたるほど長く、読み応えもあります。
<エロシーン>
また、エロシーンにはアニメーションと喘ぎ声が付いており、実用性は十分。
とくに肌の表現力に優れ、見た目だけで質感をイメージできそうなほどです。
イベント内にはアニメーションのみのループも設けられており、使いやすさもしっかり考慮。
ただ、体験版では回想が存在しないうえ、セーブできるタイミングも限られています。
多少不自由ではありますが、こまめにセーブして対応しましょう。
<アクション>
不自由な点はアクションパートにもあります。
ヒロインは近接攻撃しかできませんが、体験版に登場する敵の多くは飛び道具で応戦。
簡単にひるみ・ダウンを取られてしまいます。
操作性やモーションは高水準なのですが、爽快感はやや欠ける印象です。
チュートリアル以外ではまったく勝てなかったので、アクションが苦手な人は苦労するでしょう。
参考に、下手くそな私がプレイした場合の動画です。
ダッシュが使いこなせず苦労していますね。
また、ガードの存在を完全に忘れているところも反省点。
ちなみに、本編では性経験を積み過ぎるとバッドエンドなどにつながることが示唆されていますが、体験版ではデメリットがありません。
加えて本作は「RPG」でもあり、お金を稼げばステータスは強化できるのでアクションが苦手でも問題ないはずです。
<総括>
アクションの難易度やセーブのタイミングなど気になる点もありますが、全体的な完成度は高い作品。
とりわけストーリーや設定が面白いので、物語性を重視する人、凝った設定が好きな人におすすめです。
3行でまとめ
リアルさを強調した3Dモデル
本格的なSF世界
物語性を重視する人におすすめ